【ブルーノ・ムナーリの絵本の世界とデザイン思考(デザインシンキング)】
「文字のない世界で表現される、絵のみの絵本で養う感覚とは?」
絵本と聞くと文字と絵があるものを想像するかと思います。ほとんどがそうですし、きっと子供の時に親に読んでもらった絵本がそうでしょう。
けれども、ブルーノ・ムナーリの絵本は視覚情報の一部でもある文字が欠けています。アート作品として絵本も手がけている彼ですが、知育玩具としては作製していないのかもしれませんね。 今ブルーノ・ムナーリの絵本はアート以外の意図で見直されています。
それは感覚を養うための玩具としての役目です。 文字表現を排除した絵本でどんな感覚が養えるかデザイン思考していきましょう。
・ブルーノ・ムナーリの絵本はどんなもの?
ブルーノ・ムナーリ以外にも文字をなくした絵本はたくさんありますが、今回は彼の作品を個々に紹介します。
・「きりのなかのサーカス」
時代背景はイタリア・ミラノ。ページの一枚一枚が単色で描かれています。一枚めくるごとにその町を自分で移動しているような感覚にさせられます。バスに乗り、移動し続けるとサーカスに辿り着きます。それまではほとんどトレーシングペーパーのページに黒単色で描かれていたものが黒以外のカラフルな単色でサーカスを表現しています。ページごとに切り抜きが施されており、裏のページの絵と関連性があります。
例えば、前ページではダンベルを大男が担いでいますが、そのダンベルの両端重り部分は丸く切り抜かれています。その裏ページでは切り抜かれた部分は自転車の車輪として表現されています。
サーカスを見終わると森を抜けて霧が晴れます。最後の部分のトレーシングペーパーのページは終了です。 トレーシングペーパーを活用することで霧を表現しています...
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