新年あけましておめでとうございます。
皆様には、日頃のご愛顧誠にありがとうございます。
昨年は大きくわけると2つの活動を通してデザインマネジメントの導入を推進してまいりました。
【伝える:ブログ、セミナー講義、研修等】
【実行する:プロジェクトを共創する】
デザインは「第5の経営資産」です。
日本は人口・労働力の減少局面を迎え、世界のメイン市場としての地位を失いました。さらに第4次産業革命により、あらゆる産業が新技術の荒波を受け、従来の常識や経験が通用しない大変革を迎えようとしています。
そこで生き残るためには、顧客に真に必要とされる存在に生まれ変わらなければなりません。 そのような中、規模の大小を問わず、世界の有力企業が戦略の中心に据えているのがデザインです。
一方、日本では経営者はデザインを有効な経営手段と認識しておらず、このことがグローバル競争環境での弱みとなっています。 デザインとは、企業が大切にしている価値、それを実現する営みで、個々の製品の外見を好感度の高いものにするだけではありません。顧客が企業と接点を持つあらゆる体験に、その価値や意思を徹底させ、それが一貫したメッセージとして伝わることで、他の企業では代替できないブランド価値が生まれます。
さらに、デザインはイノベーションを推進する力になります。 その大きな理由として、デザインは、企業が大切にしている価値を探ることからはじまり、真の問題を見つけ、課題を視覚化(目標を描く=グランドデザインを描く)、それを実現しようとする意志を表現し、事業にしていく性質がデザインにはあります。
このようなデザイン思考のプロセス(ブランド育成、イノベーション力の推進)を通じ、企業価値の向上を実現するためにデザインを重要な経営資源として活用していくことを「デザインマネジメント」と呼んでいます。
デザインマネジメント、デザイン思考とは何か、デザインと経営との関係性、デザインで何を実現するのか、デザインとどう向き合うべきか等について、皆様のお役に立てるよう全力を尽くして参ります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成31年1月4日
株式会社かたちなきもの
代表取締役 草野 紀親